近年とても人気の高いSUV。メルセデス・ベンツには、10種類以上のSUVモデルがラインアップされています。そのSUVラインアップの中でも、コンパクトSUVのGLA・GLBは特に比較検討されることの多い人気モデルです。一方で、「見た目以外は何が違うの?」、「サイズ感や使い勝手はどう違う?」、「自分のライフスタイルにはどれが合う?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では、SUVが人気な理由から、GLA・GLBの違いまで、メルセデス・ベンツのコンパクトSUVをわかりやすく解説します。
記事内容
- なぜ今、SUVが選ばれるのか | 乗用車市場の主流の変遷
- メルセデスにおけるSUV | GLの名を冠するモデル
- GLA | 日常にちょうどいいコンパクトSUV
- GLB | 7人乗りも可能な万能SUV
- 数値で比較 | GLA/GLBのTechnical Data
● なぜ今、SUVが選ばれるのか | 乗用車市場の主流の変遷
GLA・GLBを知るうえで欠かせないのが、SUV市場そのものが拡大する背景です。1990年代、日本では、“自動車と言えば「セダン」”が主流でした。その頃SUVはまだ“レジャー用途の車”という認識が一般的で、悪路走行やアウトドアを前提とした設計、ラダーフレーム構造、本格四輪駆動といった実用性・タフさ重視のモデルが中心でした。代表的な車としては、トヨタ ハイラックスサーフ、三菱 パジェロなどがあります。1990年代後半になり、乗用車ベース・セダンに近い乗り心地、都会的で洗練されたデザインを採用したトヨタ ハリアーが登場し、日本国内でSUVは“アウトドアの道具”から“日常を豊かにする車”へと認識が変化していきます。SUVはその見た目の他に、室内空間が広い点、着座位置が高く周囲を見渡しやすくボディサイズが比較的大きくとも運転がしやすい点等が人気です。日本国内の新車販売におけるSUVの割合は既に30%を超えており、ミニバンをも上回る乗用車の主流になりました。
GLA(左上)/GLB(右上)/Mercedes-Maybach EQS SUV(左下)/G-Class(右下)
● メルセデスにおけるSUV | GLの名を冠するモデル
メルセデス・ベンツにおけるSUVは、1979年に誕生した「460モデル(後のGクラス)」から始まります。このモデルは実用性、耐久性、悪路走破性の高さから民間から軍用まで、幅広い使用環境に適した万能車両として広く認知されました。1990年代後半にはブランド初のラグジュアリーSUVである「Mクラス(後のGLE)」が登場。このモデルではこれまでの本格SUV性能に、セダンに匹敵する快適性と高級車としての質感が融合され、ラグジュアリーSUVという新しいカテゴリーを切り拓きます。日本国内でのハリアーの成功と同様に、世界的にもSUVの価値観を大きく変えた存在となりました。2000年代に入り、メルセデス・ベンツは「GLクラス(後のGLS)」、「GLK(後のGLC)」といった順に、SUVの展開を加速させます。そして、2010年代に入り、メルセデス・ベンツのSUVラインアップが大きく整理され、「GLA」、「GLB」…等の“GL + アルファベット”のネーミングルールが確立されます。G(Geländewagen)はオフロード車を、L(Luxury)は豪華さを意味し、高級SUVであることを示しています。
● GLAの特徴 | 日常にちょうどいいコンパクトSUV
GLAはメルセデス・ベンツSUVの中で最もコンパクトで扱いやすいモデルです。2014年に初代GLAが国内市場に導入され、2019年に2代目にフルモデルチェンジ。2023年には現在のフェイスリフト後のGLAにマイナーチェンジされました。取り回しの良いボディに高度な快適性/実用性と安全性。クラスを超えた最先端のテクノロジーで大幅に魅力を高めたプレミアムコンパクトSUVのGLA。コンパクトモデルのAクラス(ハッチバック)とほぼ同じ全長を保ちながら、SUVフォルムとクーペルックのスタイリングを融合したモデルです。短い全長、高い着座位置による優れた取り回しなどによって、街乗りにも最適な都会派SUVとなっています。
●主な特徴
・都市部でも運転しやすいボディサイズ
・低めの全高で安定感のある走り
・初めての輸入車でも安心感が高い
●こんな方におすすめ
・通勤や買い物など日常利用が中心
・夫婦・1〜2人利用が多い
・国産車から輸入車へのステップアップ
GLA 200 d 4MATIC Urban Stars(上)
● GLBの特徴 | 7人乗りも可能な万能SUV
GLBはGクラスを彷彿させる機能的で存在感に満ちた力強いプロポーションが特徴。オフローダーの強靭な逞しさと先進性を兼ね備えたモデルです。2020年に二代目GLAと同時に国内市場に導入され、2023年に現在のフェイスリフト後のGLBにマイナーチェンジされました。最大の特徴は7名乗車が可能な点で、2列目3列目シートの多彩なシートアレンジ(2列目40:20:40分割、3列目50:50分割)は、実用性・多人数乗車に定評があります。全長はGLAとCクラスセダンとの間で、全幅はGLAとほぼ同等、全高はGLAよりも約10cm高くなっています。多くのマンションの立体駐車場(ハイルーフ)にも駐車することができるサイズです。
●主な特徴
・スクエアでSUVらしいデザイン
・多彩にアレンジ可能な3列シート
・荷室・後席の高い実用性
●こんな方におすすめ
・小さなお子様がいるご家庭
・家族+荷物での移動が多い
・ミニバンほど大きくしたくない方
GLB 200 d 4MATIC Urban Stars(上)
● 数値で比較 | GLA/GLBのTechnical Data
- 上記数値や価格はパッケージ(オプション)装着時と異なります。
- MPとはメルセデス・ベンツ日本で使用しているモデル識別コードです。
まとめ
多くの方がマイカーに選ぶSUV。重要なのはSUVかどうかではなく、どのSUVが自分のライフスタイルに合っているかという視点です。GLAとGLBは、どちらもメルセデス・ベンツの思想と最新技術を凝縮したコンパクトSUVですが、その役割は明確に異なります。GLAは、Aクラスとほぼ変わらない全長を保ちながら、視界の高さや安心感といったSUVの魅力を加えた、日常にちょうどいい1台。都市部での使いやすさや、初めての輸入車としての安心感を重視される方に適しています。GLBは、コンパクトな枠に収まりながらも7人乗りという選択肢を持ち、家族構成や用途の変化にも柔軟に対応できる、懐の深い万能SUV。ミニバンほどの大きさは不要だが、実用性は妥協したくない方におすすめです。数値を見ても違いは分かりますが、実際の「使いやすさ」や「生活へのフィット感」は、ライフスタイルによって異なります。ぜひ実車をご覧いただき、GLAとGLB、それぞれがご自身の日常にどうフィットするかを体感してみてください。その違いを知ることが、納得のいく一台選びにつながると私たちは考えています。
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- 掲載内容は(独)メルセデス・ベンツ、メルセデス・ベンツ日本合同会社の公式資料、発表情報を元にした内容です。
- 掲載内容はあくまで参考です。見解により発表時期や数値等が異なる場合があります。
- 写真は欧州仕様及びイメージを含む場合があります。
- 本記事で紹介する内容は、調査時点(2026.01)の内容で、現在と異なる場合があります。