長年にわたり、メルセデス・ベンツのベストセラーとして世界中で支持されてきた「GLC」。そのGLCに、ついに本気の電動モデルが登場し、ドイツ本国で発表(日本導入予定/時期未発表)されました。新型GLC (GLC with EQ Technology(BEV))は、単なる「電動化されたGLC」ではありません。デザイン、走行性能、知性、快適性、そして実用性。すべてにおいて次世代SUVの基準を打ち立てる一台です。本記事では、新型GLC(GLC with EQ Technology)の特徴とその進化を紹介します。
記事内容
- ブランドデザインを再定義する、アイコニックなフロントグリル。
- まるでラウンジ。没入感を極めた次世代インテリア。
- 世界初、ヴィーガン協会認定のカーインテリア。
- 夜のドライブを彩る、SKY CONTROLパノラミックルーフ。
- ロングホイールベースによる、ラグジュアリーのアップデート。
- パワフルで効率的で静寂性に優れた新時代のドライビング。
● ブランドデザインを再定義する、アイコニックなフロントグリル。
新型GLC(BEV)でまず目を引くのが、再定義されたフロントグリルのデザインです。内燃機関車では冷却の為の空気の取り込みという機能を担っていたグリルは、電動化によって役割を変え、光で魅せるハイテクアートへと進化しました。オプションの「イルミネーテッドラジエターグリル」には、942個ものバックライトドットを採用。アニメーション表示も可能で、夜間の存在感は圧倒的です。尚、イルミネーションは各国の規制に応じて、部分的または全体的に点灯する仕様を想定しています。
● まるでラウンジ。没入感を極めた次世代インテリア。
ドアを開けた瞬間、そこは移動空間というより上質なラウンジ。最大の見所は、オプション設定のMBUXハイパースクリーン。99.3cm(39.1インチ)というメルセデス史上最大級のガラスパネルの下に、3つのディスプレイを統合し、情報と感性をシームレスにつなぐ体験を生み出します。背景モチーフやアンビエントライトを自在にカスタマイズでき、ドライバーの気分やシーンに合わせて車内の表情が変わるのも特徴。ステアリングにおいては、ユーザーからのフィードバック情報を元に、従来の物理スイッチを用いたコントロールコンセプトを再導入。スピードリミッター及びディストロニック用のロッカー式スイッチや音量調節用のローラー式コントローラーを採用しました。
● 世界初、ヴィーガン協会認定のカーインテリア。
さらに注目すべきは、英国ヴィーガン協会認定のヴィーガンインテリアをオプションで初採用した点です。このオプションでは、車内インテリアに使用されているすべてのソフトタッチ素材(シートやヘッドライナー、ピラー、ドアトリム、カーペット)に対して試験を実施しヴィーガン協会によるヴィーガン認証を取得。協会はまた、製造及び加工の全段階において、加工済み・未加工を問わず、いかなる形態においても動物由来の成分や添加物が一切添加または使用されていないことも認証しています。環境配慮とラグジュアリーを両立させる姿勢は、まさに次世代メルセデスを象徴しています。
● 夜のドライブを彩る、SKY CONTROLパノラミックルーフ。
オプションの SKY CONTROLパノラミックルーフは、断熱性と安全性に優れたラミネートガラス製で、車内に魅惑的な雰囲気を創出します。印象的な大きなガラス面は透明と不透明に切り替えが可能。ガラスは9つの切り替え可能なゾーンに分かれており、個別に光の透過具合を選択することができます。同じくオプションのアンビエントライトを装着すると、ガラス面に組み込まれた 162 個の星がライトアップされ、ひときわ幻想的な体験をお楽しみいただけます。
● ロングホイールベースによる、ラグジュアリーのアップデート。
従来の内燃式GLCと比べて84mm延長されたホイールベースが生み出すゆとりある空間により、前席はレッグルームが13mm、ヘッドルームが46mm拡大、後席ではレッグルームが47mm、ヘッドルームが17mm拡大。570リッターと大容量のラゲッジルームは、リアシートを倒すと1,740リッターにまで拡大します。さらに、128リッターのフロントトランクも追加。最大2.4トン(ブレーキ付き)の牽引が可能で、大型のキャンピングトレーラーやボート、ホーストレーラーの牽引も可能です。週末のキャンプ旅行や湖へのボート運搬、心行くまでショッピングを楽しむ日まで、新型GLCはあらゆるニーズに対応します。
● パワフルで効率的で静寂性に優れた新時代のドライビング。
本国市場導入時には、最高出力360kW、航続距離713km(WLTP)のGLC 400 4MATICがラインアップ。このモデルでは、リアに2速ギアボックスを採用し、ダイナミズムと効率性を両立。1速は11:1のショートレシオにより、発進直後から優れた加速性能を発揮。高い牽引能力と、市街地での高い効率性も兼ね備えています。ギア比5:1の2速は高速域でのパフォーマンスと効率を高め、長距離走行時の優れた快適性を実現。新しい電動アーキテクチャーは800Vシステムによって効率と性能を最大化しており、94kWhリチウムイオンバッテリーを搭載。新世代バッテリーと組み合わせることでゆとりある航続距離と、わずか10分の充電で最大303キロメートルの走行距離を実現します。
まとめ
電気自動車に対して、「不便ではないか」そんな不安を抱く方は、決して少なくありません。新型GLC (GLC with EQ Technology)は、そうしたEVへの疑問や不安に対し、スペックや理論ではなく“体験”で答える一台です。713kmという余裕ある航続距離と更に効率を高めた充電。日常からロングドライブまでをカバーする実用性、そしてGLCならではの安心感ある走り。さらに、広く快適な室内空間や大容量のラゲッジ、2.4トンの牽引能力といったSUVとしての本質的な価値も、一切妥協されていません。私たち正規ディーラーの立場から見ても、新型GLC(GLC with EQ Technology)は、「EVに興味はあるが、まだ踏み出せない」という方にこそ、ぜひ注目いただきたい一台です。
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- 掲載内容は(独)メルセデス・ベンツ、メルセデスベンツ日本合同会社の公式資料、発表情報を元にした内容です。
- 日本での導入はあくまで予定であり、時期は未発表です。
- 写真は欧州仕様及びイメージを含む場合があります。
- 本記事で紹介する内容は、調査時点(2025.12)の内容で、現在と異なる場合があります。